母との別れ
話は、王位継承争いに戻ります。
そういえば、そんな話じゃったな…。
私の輝ける未来に暗雲が差し始めたのは、私が18歳の時です。
その年に母が失踪しまして、その翌年に新しい母がやってきたのです。
その女が原因じゃないのか。
ええ、おそらく。
歳は?
確か、20歳そこそこだったと思います。
お前とそんなに違わないじゃないか。
おいおい、お前の父ちゃん何者なんだよ。
だから王だと言ってるでしょう。
しつこいね、キミも。
…。
まあ、いいじゃろ。 で、そんだけ歳が近いと難しいんじゃないか。
いえ、不思議と抵抗はありませんでした。 2歳くらいの子供も連れてたし、母親って感じでしたね。
そ、それって、親父さんの子供か?
そのようでした。
お前の家も、なかなか複雑な家庭環境のようじゃな。
やっと信じてくれましたか。
いや、一般家庭の事情として聞いておるんじゃ。
一般家庭じゃなくて、ロイヤルファミリーなんですって。
ロイヤルファミリーからは、お前みたいな THE庶民 は生まれんよ。
何ですか、THE庶民 て。
庶民OF庶民、最も庶民らしい庶民、純庶民。
どんだけ庶民なんだよ…。


